ランニングは体と心に素晴らしい恩恵をもたらしますが、それに伴う疲労の回復はランナーにとって重要な課題です。
そのような課題を解決する方法として、サウナとランニングの適切な組み合わせをおすすめします。
この記事では、ランニング後の疲労と、サウナがランナーにもたらすメリットについて紹介していきます。
ランニングによる疲労は、大きく分けて「筋肉疲労」と「脳疲労」の2種類があります。
それぞれのメカニズムと適切な回復方法を見ていきましょう。
1:筋肉疲労
筋肉疲労の代表的なものが筋肉痛です。
ランニングによる激しい運動は筋肉に大きな負担を与えます。
筋肉疲労の解消には、血流を良くし、溜まった老廃物の排出と栄養の行き渡りを促進することが重要です。
乳酸が溜まることが筋肉疲労の原因と一般的に認識されていましたが、実際は疲労が原因で乳酸が溜まるという逆の関係が指摘されています。
2:脳疲労
ランニングは自律神経にも負荷をかけ、脳が疲労感を引き起こします。
寝ても取れない疲れは、この脳疲労によるものが多いです。
自律神経のバランスを整えることで、脳疲労の回復を助けられます。
サウナはランナーのパフォーマンス向上に大きな影響を及ぼします。
ここでは、サウナの主な3つのメリットを解説します。
サウナは体の暑さに対する耐性を高めます。
研究によると、サウナを3週間続けることで深部体温の上昇や心拍数の増加を抑制する効果が確認されています。
暑熱条件下での大会前にサウナを取り入れることで、パフォーマンス向上が期待できるのです。
サウナは持久力も向上させます。
サウナ後のランニングで最大酸素摂取量の微増や乳酸作業性閾値の上昇が見られ、非暑熱環境でも走力が向上することが示されています。
サウナをリカバリー手段として活用する際は、冷水浴を組み合わせることが重要です。
特に足の冷水浴は、リカバリー効果を高めるために効果的です。
ただし、温めるだけの利用は避けましょう。
ランニング後の疲労は「筋肉疲労」と「脳疲労」の2種類に分けられ、適切な血流促進と自律神経の調整が回復の鍵です。
一方、サウナは暑熱順化、持久力向上、効果的なリカバリーの3つのメリットをランナーに提供します。
サウナを上手に利用して、健康とパフォーマンスを最大化しましょう。