サウナ後の水風呂は、サウナ体験を語る上で欠かせない存在です。
水風呂の温度に注目することで、より深くサウナの魅力に触れることができます。
今回は、水風呂の温度がもたらす効果や、温度帯ごとの楽しみ方についてご紹介します。
水風呂の温度に関する知識を深め、日々のサウナライフをさらに充実させましょう。
サウナと水風呂は、温冷交代浴として古くから親しまれてきました。
高温のサウナで体を温めた後、水風呂に入ることで血管が収縮し、その後、血管が拡張することで血行が促進されます。
この急激な温度変化が、身体に様々な影響を与え、サウナならではのリフレッシュ効果をもたらすと考えられています。
一般的に、水風呂の温度は16~18℃が最適と言われています。
その理由の一つとして、人間の体に備わっている温度センサー「TRPチャネル」の存在が挙げられます。
TRPチャネルは、温度刺激を感知する役割を担っており、特にTRPA1というセンサーは15℃以下の冷刺激で痛みを感じることが報告されています。
そのため、冷たさを感じつつも、痛みを感じにくい温度帯として16~18℃が推奨されています。
水風呂の温度は、体に様々な影響を与えます。
冷たい水風呂(15℃以下)は、血管を収縮させ、血圧を上昇させる効果があります。
一方、適温(16~18℃)の水風呂は、血管を収縮させる効果はありますが、冷水ほど急激な変化は起こりません。
ぬるま湯(19℃以上)の水風呂は、リラックス効果が高く、クールダウンに適しています。
冷水風呂は、血管収縮作用が強く、交感神経を刺激します。
そのため、爽快感やリフレッシュ効果を得やすいのが特徴です。
一方で、心臓への負担が大きいため、高血圧の方や心臓に疾患のある方は注意が必要です。
また、冷水に慣れていない方は、短時間から徐々に慣らしていくようにしましょう。
サウナ愛好家の中には、10℃以下のシングル(グルシン)と呼ばれる水風呂を好む人もいますが、これは上級者向けと言えるでしょう。
16~18℃の水風呂は、冷たすぎず、ぬるすぎず、多くの方が快適に感じられる温度帯です。
サウナで温まった体をゆっくりと冷やし、血管の収縮と拡張を促すことで、血行促進効果が期待できます。
水風呂に入る際は、心臓から遠い部分から徐々に体を慣らしていくのがおすすめです。
手足から水をかけ、ゆっくりと肩まで浸かることで、ヒートショックのリスクを軽減できます。
19℃以上のぬるま湯は、冷水ほどの刺激はありませんが、リラックス効果が高く、クールダウンに適しています。
サウナ後だけでなく、運動後や入浴後のクールダウンにもおすすめです。
また、水風呂が苦手な方や、冷水に慣れていない方は、まずぬるま湯から試してみるのも良いでしょう。
サウナ後の水風呂は、温度によって様々な効果が期待できます。
冷水風呂は爽快感、適温風呂は血行促進、ぬるま湯はリラックス効果をもたらします。
体調や好みに合わせて水風呂の温度を選び、安全に配慮しながらサウナライフを楽しみましょう。
フィットイージーの一部の店舗では、サウナとともに水風呂もお楽しみいただけます。
ぜひ、日々のトレーニングと合わせてご利用ください。