好きな曲を歌った後に、頭も気分もすっきりしたように感じた経験はありませんか。
歌うときは、メロディーを聞き、歌詞を思い出し、音程とリズムに合わせて声を出すという複数の作業を同時に行います。
そのため、「歌うとどのように脳が活性化するのか」と気になる方も多いでしょう。
ただし、脳の活動が変化することと、記憶力の向上や病気の予防を保証することは別です。
そこで、今回は歌唱中に使われる脳の働きと、カラオケを無理なく楽しむコツを解説します。
歌うときは、伴奏の音程とリズムを聞き取るだけでなく、自分の声も聞き、音の高さやタイミングを調整します。
単純な歌唱を調べた脳画像研究では、運動の調整に関わる領域に加え、音を処理する聴覚関連の領域でも活動が確認されています。
つまり、歌唱は「音を聞く」と「声を出す」が相互に影響する活動です。
音程を外さないことだけに集中せず、伴奏と自分の声がどのように聞こえるかを楽しむとよいでしょう。
覚えている曲でも、歌い始めになると歌詞が自然に出てくることがあります。
これは言葉だけを思い出すのではなく、メロディー、リズム、歌詞の順序を組み合わせて再現する作業です。
なじみのある曲は、「次の言葉は何だったか」を思い出しながら歌えます。
初めての曲は、画面の歌詞を追いつつ、初めて聞く音の動きに声を合わせます。
それぞれ異なる難しさがあるため、なじみの曲と新しい曲を混ぜると、無理なく変化を楽しめます。
歌のリズムが複雑になると、次の入りを予測し、休符を数え、歌詞の順序を保つ必要があります。
健康な成人を対象にした研究では、不規則なリズムの歌唱で、注意や作業記憶、順序処理と関わる領域の追加的な活動が見られました。
ただし、複雑な曲ほど健康効果が高いという意味ではありません。
難しすぎる曲で疲れるより、手拍子を入れられる程度の曲から始めるのがよいでしょう。
何度も歌った曲なら、最初の一番だけでも画面を見ずに歌ってみましょう。
歌詞を完璧に思い出すことが目的ではありません。
言葉が止まったら画面へ視線を戻し、メロディーと歌詞を再び結びつけます。
一方、新しい曲では、サビだけを繰り返し、リズムと音程を少しずつ覚える方法があります。
できない部分を失敗と考えず、思い出したり覚えたりする過程自体を楽しみましょう。
カラオケは、声を出すだけの活動ではありません。
曲に合わせて軽く手拍子をしたり、歌詞の感情を表情で示したりすると、聞く、歌う、動くという要素を組み合わせられます。
ただし、歌いながら複雑なダンスをしようとすると、足元への注意が不足することがあります。
滑りやすい履物を避け、無理のない動きにとどめましょう。
頭痛やめまい、強い疲れがあるときは休むことも大切です。
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なじみの曲を思い出して歌ったり、新しい曲を繰り返したりと、その日の気分に合わせた楽しみ方ができます。
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歌うことは脳機能の低下を防ぐ治療ではありませんが、トレーニングとは違う方法で、音楽と言葉を組み合わせる趣味を気軽に取り入れられます。
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歌うときは、音を聞く、歌詞を思い出す、リズムを予測する、声を調整するという働きが組み合わさります。
脳の複数の領域が活動することは研究でも確認されていますが、認知機能の向上や病気の予防を保証するものではありません。
なじみの曲と新しい曲を無理のない範囲で組み合わせ、思い出したり覚えたりする過程を楽しみましょう。
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