COLUMN コラム

日々の暮らしの中で、心身の健康を維持・増進するために「歩く」ことの重要性が改めて注目されています。
特別な運動器具やジムに通う必要はなく、特別なスキルも要らない「歩く」という行為は、私たちの健康に驚くほど多岐にわたる恩恵をもたらします。
単に体調が整うだけでなく、将来的な健康リスクを低減し、精神的な安定にも寄与する可能性を秘めています。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、どのような歩き方を、どれくらいのペースで行えば良いのでしょうか。
今回は、歩く習慣がもたらす具体的な健康効果とそのメカニズム、そして効果を最大化するための実践的な歩き方と目標設定について詳しく解説していきます。

歩く習慣で得られる具体的な健康効果

---

生活習慣病リスクを低減する

定期的なウォーキングは、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の予防および改善に大きく貢献します。
歩行によって筋肉が活動すると、体内の糖の取り込みが促進され、血糖値の急激な上昇が抑制されるため、インスリンの働きが改善され、糖尿病のリスク低減につながります。
また、血圧の調整に関わる血管の柔軟性が高まり、血圧が安定する効果も期待できます。

認知症の発症リスクを抑制する

年齢とともに懸念される認知症の発症リスクに対しても、ウォーキングは有効な対策となり得ます。
適度な運動であるウォーキングを習慣的に行うことは、脳への血流を良好に保ち、神経細胞の活動を活性化させる効果があります。
具体的には、脳の記憶や学習機能に重要な役割を果たす海馬の体積が維持・増加するという研究結果も報告されており、認知機能の低下を遅らせる可能性が示唆されています。

メンタルヘルスを改善する

身体的な健康だけでなく、心の健康、すなわちメンタルヘルスに対しても、歩く習慣はポジティブな影響を与えます。
ウォーキングは、精神的な安定や幸福感に関わる神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの分泌を促進することが知られています。
これらの物質は、気分の落ち込みを軽減し、ストレスに対する抵抗力を高める効果があります。

健康効果を最大化する歩き方と目標は？

---

1日1万歩うち中強度歩行を20分以上目指す

ウォーキングの効果を最大限に引き出すためには、単に歩数を稼ぐだけでなく、歩行の「強度」と「時間」を意識することが重要です。
一般的に推奨される「1日1万歩」という目標は、総消費カロリーの増加には寄与しますが、それだけでは十分な健康効果が得られない場合もあります。
特に、生活習慣病予防や心肺機能向上といった効果を高めるためには、「中強度」での歩行を一定時間確保することが推奨されています。

大股・早歩きで歩く強度を上げる

歩行の強度を高めるためには、「大股」で「早歩き」を意識することが効果的です。
大股で歩くことで、自然と足や体幹の筋肉がより多く使われ、運動強度が高まります。
歩幅を広げるには、普段よりも一歩踏み出す際に股関節を意識的に大きく動かすこと、そして、着地から蹴り出しまでの足の動きをスムーズにすることがポイントです。
早歩きは、心拍数を適度に上げ、心肺機能の向上に直接的な効果をもたらします。
軽快なリズムで、地面をしっかりと蹴り出すような意識で歩くと、自然とスピードが上がり、中強度以上の運動強度を達成しやすくなります。
これらの歩き方を実践する際は、背筋を伸ばし、視線はやや前方に保つなど、正しい姿勢を意識することも大切です。

継続のために歩く時間帯や場所を選ぶ

ウォーキングの効果を実感し、健康な状態を維持するためには、「継続」が何よりも重要となります。
継続のためには、無理なく、そして楽しみながら続けられるような工夫が必要です。
歩く時間帯については、個々のライフスタイルに合わせて選択することが大切です。
例えば、朝のウォーキングは、体内時計をリセットし、一日の活動的な気分を高める効果が期待できます。
昼間のウォーキングは、午後の眠気を防ぎ、集中力を維持するのに役立つでしょう。
夜に歩く場合は、リラックス効果や睡眠の質の向上につながる可能性があります。

まとめ

---

歩く習慣は、生活習慣病リスクの低減、認知症の発症抑制、メンタルヘルスの改善といった、私たちの心身の健康に多岐にわたる恩恵をもたらします。
これらの効果を最大限に引き出すためには、1日1万歩といった総歩数だけでなく、中強度での歩行を1日20分以上確保すること、そして大股・早歩きを意識して歩行強度を高めることが重要です。
さらに、ご自身のライフスタイルに合わせて歩く時間帯や場所を選び、飽きずに継続できる工夫を取り入れることが、健康効果を確実なものにする鍵となります。
日々の生活に意識的に「歩く」時間を取り入れ、より健やかで満たされた毎日を目指しましょう。
フィットイージーでは、運動・食事・睡眠・カロリー・歩数といった日々の健康データを一括で管理できる専用アプリの提供を予定しています。
日々のジム利用やライフスタイルを可視化し、より効果的に目標達成をサポートします。
リリースをどうぞお楽しみにお待ちください。

今回ご紹介したように、ウォーキングは継続することが健康効果を高める鍵となります。
しかし、天候や気温、時間帯によっては、屋外でのウォーキングが難しい日もあるかもしれません。
フィットイージーは24時間365日営業（※）しており、ウォーキングに最適なトレッドミル（ランニングマシン）を完備しています。
天候や時間に左右されず、ご自身のライフスタイルに合わせて、安全かつ快適な環境で「大股・早歩き」といった中強度の運動を実践いただけます。
また、ウォーキング後のリフレッシュとして、シャワールームはもちろん、一部店舗ではサウナ、マッサージチェア、O2ルームなども導入しております。
日々の健康習慣の継続に、ぜひフィットイージーをお役立てください。
（※メンテナンス時間を除く）