近年、プロテインへの需要が急増しています。しかし、「とにかく体を大きくしたい」、「運動後の疲労回復に活用したい」、「肌質や髪質を良くしたい」など、使用目的は人によって異なります。
今回は目的別に、必要な栄養素を補給できるプロテインを紹介します。
プロテインと一言で言っても、その原材料は商品によって異なります。
メーカーはさまざまなニーズに合わせて、プロテインの配合を変えているので、自分の目的に合った商品を選択することが大切です。例えば、森永製菓が販売しているウイダープロテインは、消費者のニーズを大きく5つに分類して商品を展開しています。
筋肉増強を目的としたプロテインには、植物由来のタンパク質と動物由来のタンパク質が両方入っています。この2つのタンパク質は吸収速度が異なるので、プロテイン摂取後、継続的に筋肉に栄養を供給できます。また、グルタミン、鉄、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB12など筋肉の合成や疲労回復に関わる重要な成分も配合されているのも特徴です。
日々の健康維持を目的としたプロテインには、植物由来のタンパク質が主に含まれています。ホエイプロテインやガゼインプロテインは乳糖を含有していないので、乳糖を摂取すると腹痛や下痢を引き起こしてしまう乳糖不耐症の方も問題なく飲めます。また、カルシウムやビタミン群など、普段の食事で不足しがちな栄養素を補給できるのも魅力です。
ダイエットを目的としたプロテインは、低脂質で1回あたりの摂取カロリーが50程度に抑えられているものがあります。さらに、ダイエット中に不足しがちなビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、ビタミンA、カルシウム、鉄などの各種栄養素も豊富に含まれています。脂質の代謝を促進したり、食欲を抑制したりできる商品もあるので、ダイエットを効果的に継続するのに役立つでしょう。
プロテインは、普段の食事でタンパク質が不足している人や運動後の筋肉の修復にタンパク質が必要な人など、さまざまな人に活用されています。それぞれの目的に応じて、効果を最大限高められる摂取時間を紹介します。
日常生活でプロテインを活用したいなら、寝る30分前から1時間前の時間帯や朝に摂取するのがおすすめです。夜寝る前の摂取が良いとされているのは、睡眠中に分泌される成長ホルモンがタンパク質の吸収を促進してくれるからです。
また、朝は体に栄養が足りていないので、プロテイン摂取による栄養補給が効果的です。
筋トレ後であれば、45分以内に摂取するのが望ましいです。タンパク質は体内に取り込まれるとアミノ酸に分解され、そのアミノ酸が再びタンパク質を合成することで、筋肉が形成されます。この作用が最も強い時間が運動後45分までと言われているので、筋トレ後はできるだけ早くプロテインを摂取しましょう。
プロテインは、目的に合わせてその配合が柔軟に変えられています。そのため、自分の使用目的を意識して、必要な栄養素を補えるプロテインを選択するのが重要になります。
さらに、適切な摂取時間を守れば、それらの栄養素を効率的に活用できるでしょう。