一見、タンパク質と肌にはなんの関係もないものと感じてしまいます。しかし、最近では美容家や芸能人がプロテインを飲んでいるのを目にすることもあるでしょう。

タンパク質は、実は肌の健康にとても重要な役割を持っているのです。そこで、タンパク質が肌に与える影響と摂取方法についてまとめました。

コラーゲンは美しい肌にとってとても重要な栄養です。そして、コラーゲンはタンパク質からできています。タンパク質を摂取することにより、腸がタンパク質を吸収し、血液で肌に運ばれ、真皮層でコラーゲンとなるのです。

そのため、肌の表面から、どんなに良い栄養素を取り入れたとしてもコラーゲンを増やすことは不可能です。また、体の中でのタンパク質を使用する優先順位は肌が最下位です。多くのタンパク質を摂取しなければ、コラーゲンは作り出されないのです。

1日に摂取するべきタンパク質の量はとても多く、男性は約60g、女性は約50gです。この量を達成するには意識的にタンパク質を摂取する必要があります。

タンパク質を多く含む食品として、よく取り上げられるのは、乳製品、卵、肉、大豆類の5つです。乳製品、卵、肉、大豆類にはタンパク質の中でも動物性タンパク質が含まれます。この動物性たんぱく質は筋力を高める働きがあります。

また、大豆類には、美容効果の高い植物性たんぱく質が多く含まれます。植物性タンパク質は脂質が少なく、脂肪燃焼効果や食物繊維も多く含まれます。植物性タンパク質のほうが美容に良い傾向がありますが、動物性タンパク質にもそれぞれメリットがあるので、両方バランスよく摂取しましょう。

また、タンパク質のみを摂取するよりも、糖質とともに摂取することがおすすめです。タンパク質のみを摂取すると、タンパク質の一部がエネルギーとして使われてしまいます。糖質と一緒に摂取すると、糖質がタンパク質よりも先にエネルギーとして使われ、タンパク質は筋肉や肌などに働きかけます。

このようにタンパク質はコラーゲンのもととなるので、肌に大きな影響を与えます。タンパク質が多く含まれる食材を糖質とともに摂取して、肌荒れを防ぎましょう。